ブエノスアイレス滞在記。
今はブエノスアイレスを出てアルゼンチンの南の方、パタゴニアにおります。
日々素晴らしい景色を見ておりますが、それはまた次回。
今は離れてしまったブエノスアイレスですが、イグアスの滝の前後合わせると合計5泊もしたので、そこでのあれこれを今回は綴りたいと思います。
ブエノスアイレス到着直後の素敵な出来事は前々回の記事に書いた通りです。
その後も順調に観光を続けまして、色んなものを見たり聞いたりしました。
ブエノスアイレスはとても危険だと色んな場面で言われていましたが、幸いにも私個人に関してはカケラも危険を感じることはなく、
無事に滞在を終えることができました。
本当に有難い限りです。
市内無料ツアーなどもあったので、色々回りましたが、
アルゼンチンという国の特殊さをお恥ずかしながら全く知らなかったので、大変勉強になりました。
中心地の街並みはヨーロッパのようにキレイでオシャレですが、
移民、独裁、スーパーインフレ、なかなかハードな歴史を持つお国だということがよく分かりました。
●お肉
アルゼンチンといえば肉。これを食べるのを大変楽しみにしておりました。
観光客が多い界隈では決まって肉料理の店が立ち並びます。私もせっせと複数回食べました。
ただ…分かっちゃいたのですが、肉の味そのものがウリなので、調理方法が基本焼くだけ。
薬味はありますが、300~500gもの量のシンプルな味のお肉の塊を食べ続けるのは最後の方になるとさすがにキツくなってきます。笑
それでも日本で1人で300gとか絶対食べられない量をここでは食べられてしまうのだからそれだけ美味しいのは間違いないです。
ただただ、やはりお肉も店によって違うものです。
ブエノスアイレス最後の夜に日本の駐在員の方をご紹介頂き、お目にかかったのですが、
その際に連れて行って頂いたお店のお肉が抜群に美味しかったです。
なんでも日本へ帰る駐在員の方が帰国前に必ず訪れるお店だとか。
感動的なお料理と私の知らない世界をたくさん教えて頂いて本当に素敵なブエノスアイレス最後の夜になりました。
お肉の部位を説明頂く。
どどーん!!美味しそう!!(すごい美味しかった!)
違うレストランですが、こんな感じで豪快に焼かれてます。
●タンゴショー
ブエノスアイレスでなんとしても見たかったのがこれです。
観光名所巡りもいいですが、生のパフォーマンスはそのエネルギーが魅力です。
本来はディナーショーで皆さん割りとオシャレして観覧する感じみたいなのですが、
お金がない私はショーのみでスニーカーとジーンズで参加、という悲しい状況。。
こういう時のためになんかステキな服1枚は持ってきたかったな。。
でもとりあえずドレスコードなくて一安心です。
あ、あとはもう少しカジュアルでみんなでワイワイ踊ることができるショーもあるみたいです。
私は参加ではなく観覧に徹したかったので(笑)迷わずオシャレなショーを選びました。
タンゴショーはとても迫力がありました。
私が見たショーはタンゴの歴史の移り変わりを順番に追っていく仕立てになっていて、
オールドファッションなスタイルからコンテンポラリーまで、
音楽や衣装もどんどん変わるステージでしたが、その変遷がとても面白かったです。
タンゴは移民の人の内にある悲しみや怒りも踊りに込められたことで
あんなに情熱的なのかと感じました。
歴史の問題、地理的な問題、色々あるのでしょうが、日本の芸能とはまるで違うことに改めて
同じ人間なのに、こうも表現の仕方が変わるのか、と心から不思議に思いました。
生演奏の音楽も素晴らしかった。
●市内観光あれこれ
ボカ地区。
移民の人たちが最初に入ってきた場所。
カラフルな街並みが目を引きます。
ただ、もともと移民の人たちがぎゅうぎゅう詰めで住んでいた場所で、他の地域から切り離されていた場所だということ。
今もあまり治安が良くない場所。
11時-16時以外はこの地区にはいないように、と言われました。
アンティークマーケット。
毎週日曜に骨董市が開かれるようです。
アンティークだけでなく、有名なレザー製品や色んな食べ物もあって賑わって楽しかった
●出会い
ブエノスアイレスでの1番の出会いは、宿で一緒だったSuzyというイギリス人の女性。
前回の記事でも少し書きましたが、
元BBCで勤めていて、今はフリーでTV番組プロデューサーをしているという、なんともカッコいい肩書きの女性です。
歳が私の2つ上でほとんど変わらないことや、なんとも気があうので、おしゃべりしたり飲みに行ったり、時間が合う時は割りとずっと一緒にいました。
偶然にも私が行こうとしている街に彼女が一歩先行くスケジュールになっていて、
実は今も一緒で明日は彼女と一緒にトレッキングします。
この旅で1番長く時間を共にしている気がします。
どれだけの人にこの感覚を共有できるか分かりませんが、私は英語を話す時になんとなくギアを1段階上げている感じがします。
1段階テンションを上げるというか。
無理にというよりも英語という言語がそういう性質を持っている気がします。
でも彼女と話す時は割りと日本語と同じトーンでいける感じがして私にとってはとても心地が良い。
あとは年齢が近い女性でわりと自由にしているということで、
悩みや、やりたいことやりたくないこと、優先すべきこと、お金の使いどころ、などが近いんですね。
国と言葉が違う人と、こういう風に心を近くに感じられるということは本当に幸せなことです。
そして、何人だったとしても、新しい街、知らない場所で知った顔に再会できるというのは、
本当にホッとしていいものです。
彼女と一緒にいられるのもあと数日。思い出を作ると共に色んなことを吸収したいものです。