南米バックパック旅行記

30代既婚女子が仕事を辞めて南米バックパックをする旅行記。

日本人にとっての旅。私にとっての旅。

現在はブエノスアイレスから飛行機で2時間弱でいけるイグアスの滝を見に来ております!

滝、素晴らしいです!!!

ただ、滝の話は写真の整理等進んでおらず、次回に持ち越します。笑

 

 

ストライキで大変な目にあった話を前々回の投稿で書きましたが、

巻き込まれる原因になったツアーについて、

そして一連のウユニの滞在で感じたことを、今日は書きたいと思います。

 

 

改めまして、

ウユニから二泊三日でチリの国境の方までいくツアーに参加していました。

チリとの国境付近でツアーは終了するので、人によってはこのツアーの終了後に

ボリビアからチリへ抜ける人も多くいます。

 

いきなりですが、ボリビア、って言われて、どんなものがあるか、

どんな国か、何か国のイメージありますか?

私はまったくありませんでした。

 

このツアーは特にあまり期待していなかったというか、

特にイメージがなかったのですが、予想以上に良かったです。

 

 

二泊三日でボリビアで見たのは、

一言で言うとひたすら砂漠です。ボリビアって砂漠ばっかりなんです。笑

 

ただ、途中にフラミンゴがいるラグーンがあったり、

大きな火山があったり、風で侵食された不思議な形の岩があったり、そんなものをちょこちょこ見ます。

 

こんな道をただひたすら走ります。

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今は使われてない線路。 

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なんと風で侵食された岩。水は分かるけど、風でも岩って侵食されるんだ。。。

確かにむちゃくちゃ風強かったです。

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フラミンゴがいる湖。

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岩山。

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お昼はこんなステキな感じで青空の下でピクニック。

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なんだか絵みたいでした。のっぺりした景色でした。

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空が、雲が、キレイ。雲を撮りたい、と思って撮りました。

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実は火山が多くて、ここはなんと温泉です。

水着で入らなければいけないのですが私は足湯で満足。

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写真ではなかなか伝わりにくいのだけれど、

日本では絶対に見られない広大な景色がずっとずっと広がっていて本当に気持ちよかった。

 

ランドクルーザーに多国籍の6人が乗って、

窓を全開にして、音楽を大音量で流しながら、

陽射しがサンサンと降り注ぐ砂漠の中をひたすら走り続けるというのは、

なかなかそれだけで最高の気分でした。

なんのテクノロジーからも解き放たれてずっと自然の中だった事も大きかったかもしれません。

 

いわゆる、“死ぬまでに見たい絶景”みたいな、分かりやすいものではなかったけれど、

私の心にはウユニ塩湖と同じくらいステキなインパクトを残してくれた風景でした。

 

 

ウユニへ来てから日本人の旅の仕方について、すごく考えていました。

 

ご存知の方がどれだけいるか分かりませんが、

ウユニ塩湖の鏡張りを必死に見たがるのはアジア人ばかりなのです。(傾向として)

だからアジア人(日本人を筆頭に韓国人、中国人)は前回のブログに書いたような、

ただひたすら湖で3時間も4時間も過ごすというツアーに何度も何度も参加して、奇跡の瞬間を写真に収めようとします。

 

一方、欧米人は真っ白な塩の大地を見たがります。(傾向として)

だから欧米人がたくさん参加するツアー会社では、鏡張りスポットにドライバーさんが連れて行ってくれないこともあるそうです。

また、奇跡の一枚を取りに来ているわけではないため、そんなに何度も何時間も湖には行きません。

 

二泊三日のツアーの午前中にもウユニ塩湖を通りますが、それで十分。という感じの人が多いようです。

このツアーで一緒だったドイツ人の女の子には「ウユニで3泊もしてたなんて一体あそこで何するの?!」と驚かれました。

 

アジア人の美的感覚と欧米人の美的感覚はそんなに違うのか?!と思って考えていましたが、

今はそれも違うような気もしています。

 

ツアー中に出会った欧米人に鏡張りの写真やトリックアートの写真、動画などを見せたら、

「絶対これ見たい!アジア人がいっぱい行く方のツアーに参加するわ!」と、何人もの人が言ってました。

 

だから、単純にマーケティングの問題で、お互いにただ良さを知らないだけ。という可能性も大いにあるように感じました。

 

もうひとつ余談ですが、

以前アラスカに行った時も同じようなことがありました。

もちろん私はオーロラを見に冬に行ったわけですが、

現地の人には、こんな寒い冬にくるのは日本人か韓国人だけだよ、と言われました。

欧米人は夏にきて、国立公園の大自然とか熊とかを見に来るんだ、と言ってました。

(アラスカってそういう場所だって知ってました??)

 

 

ここからは私の完全に個人的な見解ですが、

日本人(アジア人)と欧米人では旅の仕方や考え方、捉え方が違うことで、

こういう違いが生まれるのではないかと、今は思っています。

 

日本人の旅は、よくも悪くも効率的。

悪い言い方になるかもしれませんが、

スタンプラリーの感覚に近いのではないかと思います。

絶景ポイントへ赴く

写真を撮る(良い写真が撮れるまで我慢強く粘る)

次の絶景ポイントへ行って出来るだけ多く見る

 

一方で欧米人の傾向としては、

面白そうな、ステキそうな場所・地域へ行く

しばらくそこで時間を過ごす、(人と話したり、ぼーっとしたり、本読んだり)

時間がなければ複数箇所行かなくてOK

 

とにかく欧米人の人は気に入った場所であればあるほど、ただそこの場所にいたがります。

日本人がその場所に留まる時は、良い写真を撮るためです。

スタンプラリーのスタンプを押してもらわなければ、次へは進めないのです。笑

欧米人の人は写真は撮れなければまぁいいや、という人が多い。

それより、そこで過ごす時間や体験の方を重視するように思います。

 

強調したいのは、どっちがいい悪いではないと思っています。

好みだし、どちらもメリット、デメリット、絶対ありますよね。

 

ただ、日本人は何のために旅をするのか、自分にとってどんな意味があるのか、

を立ち止まって考えることはあるのだろうか?とは思いました。

無意識に(人によっては必死に)スタンプラリーをやっているのであれば、

それはもったいないな、と思います。

例えば写真を1枚も撮らずにただぼーっとする、という旅もアリなのです。

 

ポリクロニックな日本人はどうしても人や社会との関係性の中で

自分のやりたいこと、行動を決める傾向があるように思います。

だから本当の個人がどうしたいのか、はあまり目を向ける機会がないのかしら。

 

 

では、私にとっての旅はなんなのか。

それを改めて考えさせられました。

 

私はきっと目的地の風景ではなく、

結局のところ自分や、自分がいる場所(日本)に興味があるのだと思います。

旅に出て、全く違う人に出会うことで、自分のことを知り、

全く違う景色を見ることで、自分の国である日本のことを知りたいのだと思います。

もう少し広げると、自分が生きている地球の事を知りたいのだと思います。

 

だから私は今、自分の事を知るため、解放するために色んなところへ行ってます。笑

南米が与えてくれる刺激が自分の中にあるものと、どう化学反応をおこすのか、が楽しいです。

 

自分でも悲しくなるほど、興味の矢印が自分にばかり向いていて、

残念極まりないのですが、これが私なのでしょうがないですね。。

 

 

ブエノスアイレスの宿で仲良くなったイギリス人の女性が

フリーのテレビ番組のプロデューサーだという事で(すごいカッコいい!)

ウユニ塩湖やアラスカにおけるアジアと欧米の人の感じ方の違いの疑問を話してみたところ、

むちゃくちゃ面白いテーマ!!!と興味を持ってくれて、(彼女も理由はさっぱり分からないって)

でもそういうプログラム作ったら面白そうだなー、って呟いてました。

テレビ番組で解明してほしいな。笑

 

ただ彼女が言ってたのは、ヨーロッパ人とアメリカ人は好み違うよ、って。笑

まぁ確かに欧米人というくくりは乱暴かも。

 

この話題で何か答えを知ってる人がいたら是非教えてください!!

 

 

今回も話題があっちゃこっちゃいって、なんだか長くなりました。ごめんなさい。。

今日も読んで頂きありがとうございました。