南米バックパック旅行記

30代既婚女子が仕事を辞めて南米バックパックをする旅行記。

ブエノスアイレスの奇跡。

ウユニ〜ラパス 〜リマ〜ブエノスアイレス

と非効率な長い長い移動を経て、

4カ国目のアルゼンチン、ブエノスアイレスに到着しています。

 

ブエノスアイレスは今回の私の旅の中では最も危険な街だという前評判で聞いていたので、

かなり警戒して降り立ちましたが、

なんとも拍子抜けしています。

 

都会!お金持ってそうなパリッとした人たちがたくさん!

ボリビアとのギャップが大変なコントラストになっています。

 

まだオシャレな通りを歩いただけなので場所がいいからだとは思いますが、

ヨーロピアンなテイストのお洒落なステキな街です。

 

そんな街で、今日奇跡的な出来事がありました。

 

クスコで知り合った日本人の子がちょうどブエノスアイレスにいるということで、ランチをすることに。

 

アルゼンチンといえば肉!肉!ということで、せっかくなので1人では入りにくそうな有名なレストランへ。

 

ジーンズとスニーカーという出で立ちが大変恥ずかしくなるお店の雰囲気。

重々しいメニューが出てきて、どうやって選べばいいのか分からない…!

前菜頼むべき?お肉ってポテトとかライスとかついてくるの??

ってかお肉は1人で食べられる量が出てくるの??とか戸惑っていると、

横のテーブルに座っていた大変感じのいい紳士的なおじさまが、なにやらスペイン語で色々言っている。。

ウェイターの人がカタコトの英語で通訳してくれて、なんとなくわかったのが、

彼はここの常連でレストランにとって、とても重要なお得意さま。

おじさまがおススメの料理を教えてくれていて、またなんと自分のシャンパンをシェアしないかと、オファーしてくれているとのこと。

それはそれはなんと!!!喜んで!!!

と言いましたら、普通に我々用の小瓶のシャンパンが運ばれてくる。。

あれ、シェアじゃなかったのかしら?これ一本奢ってくれるのかしら?

なんて話してたそばから、今度は頼んでないソーセージが。

そしたら、ソーセージもこの店のオススメだから是非食べなさい、とおじさまが。

あれれ、これも奢り…?まさかね…。

まぁでもすごく美味しいからこの際自分で払うとしても全然いいや♪

 

そしてメインのお肉登場!塊!

でも肉ー!って感じで美味しい!

ただ量が多い!300グラムなんて1人で食べられる気がしない…と思ったけど、食べられました。笑

赤身だし、なんだかすぐにエネルギーになってそうな、なんだか身体が元気になっているような、そんな感じがしました。

 

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そしてその間、頼んでないシャンパンがもう一本追加。

肉と一緒にもっと飲め、とおじさまが言っている。。

アルゼンチンのシャンパンは質がいいから、

とか説明している気がする。(おじさまはスペイン語しか話せない)

むむ…?さすがに昼間からそんなに飲めないけど、大丈夫かしら???

でもこのシャンパン美味しい…とか思いながらもうどっちでもいいや、と、

あまりにも気持ちよくなり過ぎていて

そのまま気持ちよく飲んで食べてました。笑

 

そして、お肉を食べ終わったところでまたもや頼んでないケーキが!

むむむ…??

またおじさまがなにやら説明している。。

そして美味しい…!!!

この旅で出会った最も美味しいスイーツ!!!

ポイントは甘くないこと。

こっちのスイーツって色がものすごくて砂糖かじってらみたいに甘いんですが、

このケーキは上品な甘さでむちゃくちゃ美味しい。

 

もう幸せの絶頂でした。

 

そして、食後のコーヒー紅茶も出てきたところで、おじさまが退店の模様。

 

そうすると、おじさまが

全部自分が払うから。とのこと…!

え?!ぜ、全部???!

自分で頼んだものはさすがに私たち払うよね、聞き間違えたかな??とか呟きながら、

とりあえずグラシアスを言いまくって別れました。

 

おじさまが帰った後、最後ウェイターさんに念のためもう一度確認。

お会計は本当にしなくていいのか聞いたら、

彼が全部払ってるからいらないですよ、と。。

 

なんと…!!!!!!!

多分シャンパンやデザート合わせたら1人6,7000円くらいは、いってるはず。。。

 

おじさま…!!!!

カッコよすぎる…!!!!

ちなみにおじさまは弁護士さんだそう。。

 

それにしても何故?!?!

スペイン語も話せないアジア人にどうしてこんなによくしてくれたのか…(涙)

 

もう感動しきりで言葉にもならず、

ただただ2人で笑うしかありませんでした。笑

ウェイターさんたちも本当に優しく気持ちの良い人たちでチップだけ多めにおいてきました。。

 

お金がどうこうというより、

その優しさに胸がいっぱいになりました。

 

そして我々もきっといつかそういうことができる人間になろう、と心に決めました。

 

 

昔インドでバックパックした時、

道で出会ったインド人に大変良くしてもらったことがあります。

すごく困っていたところを助けてくれて、

昼ごはんまで奢ってくれようとして。

むしろ助けてくれたから私が彼の分も払う!と言ったら、そのインド人は、

「ここは自分が払わせてほしい。その代わり、日本で困っているインド人がいたらあなたが助けてあげてほしい。」と、言われました。

 

その時のことを今日の出来事で思い出しました。

 

きっと今日のおじさまもそういうことを言いたかったんじゃないかな、と思う。

 

私は困っている外国人を見たら声をかけることはあるけれど、

なかなか彼らのレベルではもらったものを次に渡せていないな、と感じます。

 

言葉も文化も分からない国で不安になることはたくさんあります。

その不安や恐怖は体験しないとなかなか分かりません。

特に日本は特殊だから、日本にくる外国人は戸惑うことが多いはず。

 

私ももちろんですが、是非みなさんも少しの勇気を振り絞って助けてあげてみてください。

英語が話せなくても平気です。気持ちはきっと伝わります。(おじさん全然英語話せなかったし。)

少しの勇気でその人にとっての日本は最高のものになるはず。

 

現に私は今日一日で

ブエノスアイレス最高の街!」と思ってます。笑

※もちろん気を緩めず、旅を続けます。

 

 

レストランを出て1人になった後、

久しぶりにたくさん飲んだので、

ほろ酔い気分でしばらく木漏れ日の下のベンチで横になってました。笑

なんだかそれだけで、胸がいっぱいになるような素敵な時間でした。

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街の風景。

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2ブロックごとくらいにお花屋さんが。

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世界で2番目に美しい本屋さん!

前から行きたかったところ!

期待通り素敵でした。

 

 

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もともとは劇場だっだのをリノベーションしたらしい。

 

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そういえば、

「1番でないと、意味がない!2番目なんて覚えてもらえない。世界で2番目に高い山の名前なんか知らないでしょう?」なんてよく言われたりしますが(笑)

ここの世界で2番目に美しい本屋さんは2番目なのに有名。私日本にいる時から知ってました。

むしろ私は1番目を知らない。。

 

不思議ですね。

こういう数字ではない感覚的なものは、「世界で1番!」と言われると

逆に嘘っぽくなる気もします。

2番目、と言われると途端に信憑性が出るような。

 

※調べたところ、このランキングはイギリスのThe Guardian紙で発表されたもので、1位は、オランダのドミニコ会の教会跡を利用した「Boekhandel Selexyz Dominicanen」だそうです。

 

 

さて、明日はブエノスアイレスを少しの間離れまして、

ブラジルとの国境にあるイグアスの滝へいってきます!!!