南米バックパック旅行記

30代既婚女子が仕事を辞めて南米バックパックをする旅行記。

砂漠と星。

サンチアゴから飛行機で2時間、サンペドロデアタカマという街に行ってきました。

 

アタカマ砂漠、というのを聞いたことあるでしょうか?

この砂漠は、世界で1番キレイに星が見える、ということで有名。

その証拠に、NASAや日本の国立天文台も観測所があります。

これを聞くと、“世界一”の説得力がグンと増しますよね。笑

 

世界一の星空とはどんなにすごいのか?!と思い、アタカマ砂漠へ行ってまいりました。

 

この町はまさに砂漠の真ん中のオアシス。

空港から砂漠を走ること1時間半。突如木が生い茂る場所が見えてきます。 

町自体はほぼ観光の為だけにあるような小さな町ですが、可愛らしい町でした。

 

行ってみたら、星空だけではなく、他にも町の周辺には色んな見所があるようでした。

 

例えば、

・月の谷、という“まるで地球ではなく、月にいるかのような場所”

・フラミンゴが見られる湖

・入って浮くことができる塩湖

・間欠泉と温泉

など。

あとはロードバイクとか、サンドボードなんかのハードめのアクテビティも充実しているようでした。

 

私は月の谷以外はボリビアでのツアーに参加して同じようなものを見ていたので、

(ここはボリビアの国境にとても近い場所です。)

星空鑑賞ツアーと、月の谷ツアー、に参加しました。

レンタカーがないと自分ではなかなか行けない場所なのです。

 

まず星空から!

 

それはそれはもちろんキレイでした。

ただ…正直なところ…

これくらいなら見たことあるかな!って感じでした。笑

 

もちろん日常的には絶対に見られません。

でも皆さんも、日本で星空がキレイなところ、とか、

ど田舎に行って、全く電気がないところで見た星空むちゃくちゃキレイだった!!

とかありませんか?

あんな感じです。笑

 

個人的に言うと、

太平洋のど真ん中で船から見た星空や、フィジーの離島で見た星空、

カンボジアの電気もガスもインフラが全くない街で見た星空、ネパールの山の上で見た星空、

とかも、同じくらいかそれ以上にキレイでした。笑

 

高性能カメラとか高性能天体望遠鏡とかあれば

それを通してまた違った空が見られるのだとは思います。

残念ながら私のカメラは星が撮れる高性能のものではなく、写真をお届け出来ずごめんなさい…。。。

 

あとで紹介しますが、アタカマ砂漠で宿が一緒で行動を共にしたのはオランダ人の女性。

彼女は「コロンビアのジャングルで見た星の方が空がクリアでキレイだったかも。」と、言ってました。笑

 

これもきっとコンディション問題のような気がします。

よく考えれば星空なんてコンディションが全て。

だって東京だって本当は空には満天の星があるはずなんだから。

 

アタカマ砂漠は世界の中でも乾燥している場所のひとつで最も晴れの日が多いそう。

こういう安定的なコンディションが観測所とかには向いているのだろうな、と理解。

あと、フラットで広大な土地があることも天文台が作りやすい環境みたいです。

 

でもなんだかんだ言いましたが、

まさに360度、満点の星空を眺めて、5分に1回は流れ星が流れて、

それはそれは素晴らしい夜空でした。

 

イメージして頂くため、フリーの画像から拾ってきました。笑

こんな感じで見えました!

※私が撮ったやつではないです※

f:id:yuki-snop:20180411005438j:image

 

星空ツアーの最初は焚き火を囲みながら、文化や星空のことについて説明を受けます。

f:id:yuki-snop:20180410110308j:image

 

ワインが振舞われます。この国の人は水とワインと同じくらいの量飲むんじゃなかろうか。

f:id:yuki-snop:20180410110557j:image

 

星空の写真をお届けできないのがとても残念!!

 

そして月の谷。

ここもシンプルに砂漠と岩しかないのですが、

日本では絶対にお目にかかれない不思議な光景でした。

 

みんなで岩の間を歩いたりします。

f:id:yuki-snop:20180411001644j:image

 

f:id:yuki-snop:20180411001315j:image

 

f:id:yuki-snop:20180411001337j:image

 

奥に見える山は火山で、見える範囲だけでも50個くらいの火山があるそう。

f:id:yuki-snop:20180411001403j:image

 

夕陽を見ているところ。

f:id:yuki-snop:20180411001735j:image

 

f:id:yuki-snop:20180411001758j:image

 

さて、アタカマの宿で出会って仲良くなったのは、オランダ人の女性。

年齢は聞きそびれましたが、多分同じくらい。

彼女はなんと弁護士さんだそう。 

やはりフリーでもやっていけるハイスキルは心底羨ましい…。

 

彼女と会って改めて知ったのはオランダのすごさ。

長期のバックパック旅してるのって、オランダ人、ドイツ人、フランス人が圧倒的に多いんです。

10代の子でも1年旅をしている、とかザラにいます。

 

オランダ人が凄いのはその語学力。

彼女の英語はほぼ完ぺきでネイティブ並みです。(私が出会ったオランダ人はみんな英語完ぺきだった)

あと、スペイン語とドイツ語とフランス語もベーシックだけなら出来る、っていうからすごい。

 

あと、ワーキングマザーの話をしていたのですが、

オランダでは、小さな子供がいる家庭は週4日女性が働いて、週4日男性が働く、

つまりお互い平等に子育てをする、という仕組みが始まっているらしい。

まだ一般的とまでは言えないけど、徐々に浸透してきているそうです。

 

すごい国だなぁ、と思います。

もちろんいい悪いではないけれど、

多くのひとが複数の言語を操り、若いうちから世界を見に行っている人が多くて、

オープンでフラットな社会制度。

いつか行ってみたいな。

 

余談ですが、オランダ人に人気の旅行先はダントツでコロンビアらしいです。

なんとコロンビアに来る外国人の78%がオランダ人らしい!オランダ人ばっかり!笑

ジャングルとか自然とかローカルの人たちに近い、というのが人気の理由みたいですが、

彼女も何故ここまでオランダ人が殺到してるのかは分からないそう。。

日本人にウユニが人気なのと一緒ですね、興味深い。。

そういえば違うカナダ人も中南米でコロンビアが1番よかったからまた旅の最後にコロンビアに戻る、って言ってました。

 

ただ、日本人からはコロンビアは渡航するのは危険、とされています。

外務省のホームページにはコロンビアの全ての地域に危険の色がついていて、

国の3分の1の地域には渡航中止勧告が出ています。

殺人含めた犯罪が多くあるようです。

 

国が変われば認識も大きく変わり、いったい何を優先すべきか判断が難しい。。。

 

今回の南米も「危険だから」という理由でここまで来てなかったら、

これまでの素晴らしい体験がなかったのだと思うと、

安全と未体験の経験とのバランスの判断は本当に難しいところです。  

 

 

それにしても砂漠って当たり前だけど、むちゃくちゃ乾燥している。

ひさびさにリップクリームと水のペットボトルが手放せなくなり、濡れたものは一瞬で乾く。

 

そういえば、旅の途中で出会った日本人の女の子が、

「私は海より、山より、砂漠が好き!」と言っていました。笑

でもなんとなく、そういう人もいるだろうな、って思えるほど、不思議な魅力に包まれた場所でした!