南米バックパック旅行記

30代既婚女子が仕事を辞めて南米バックパックをする旅行記。

達成感の1日。

マチュピチュからクスコの町へ、また5時間ほどかけて帰ってきたのが夜8時。

 

ワイナピチュ登山でクタクタだったにも関わらず、

レインボーマウンテンという山への登山ツアーを申し込んでいたので、

日が変わって朝4時に宿を出発。

 

バスに揺られて目的地まで3時間ほど。

もちろんずっと爆睡。

 

目的地近くの小屋みたいなところで

ツアーメンバーみんなで朝ごはんを食べながら、

これから登る山について、ガイドさんの説明を聞くのですが、

な、なんと全てスペイン語。。

 

そこでスペイン語が出来ないのが、なんと私だけであることが判明。

かつ、参加者は誰も英語が出来ない。。。

ガイドさんの英語も割と片言で、必要最低限。

 

10分以上スペイン語で説明したあと、

私1人のためにしてくれた英語の説明はたった1分!

いやいや、情報格差甚だしいでしょ!なんか大事な情報はしょってない?!

まぁでも、私1人の為に英語で補足してくれただけいいとするか。。。

 

しかも1人でツアーに参加している人は誰もおらず、

友達同士、家族、カップル、いずれかでみんな参加。

 

つまり、合計13人くらいのツアーで私1人だけ完全にアウェー。。。

出された朝ごはんの食べ方も分からず、キョロキョロしながら見よう見まね。

「最悪だ…1日終わった…」

と、落ち込んだ1日のスタートでした。

 

 

さて、レインボーマウンテンですが、

最近人気が出てきている新たな名所だそうです。

写真見てもらった方がはやいかな。

 

こんな感じです。

鉱物の種類の関係でこうなるらしい。なかなか壮観でした。

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上記は最後登りきったところをさくっと載せましたが、

ここまで登るのが、本当に地獄でした。。。

 

2時間かけて、わりとなだらかな道を登るのですが、

ここの特徴はその標高の高さ!

標高5000メートルなのです。

そのすごさ、恐ろしさ、分からないですよねー、、

私も全然分かってませんでした。。

こればかりは体験しないと分からない。

 

もう息が苦しくて、身体全体に酸素がまわってなくて力が入らなくて、

一歩が踏み出せないのです。

10歩歩いて立ち止まって、また歩き出す、みたいな。

その一歩も小さな半歩くらい。

 

以前テレビでイモトが登山してる時、

「もう一歩も足が出ない」って言ってて、

そんなもんなのかなー?大変そうだなー。くらいに思ってたけど、

本当に無理。ただの一歩がどれだけ苦しいか!

 

今はイモトを心から尊敬します。。

彼女のそのすごさがよく分かりました。

 

ただ!

イモトと違って観光地であるレインボーマウンテンは、

お金を払えば馬に乗って上まで連れて行ってもらえる、

という裏ワザがあるのです!笑

 

最初は意地でも馬になんか乗るまい、と思っていた私ですが、

連日の過酷な運動が影響したのか、

途中から高山病の症状が出てきてしまいまして、

これはもう意地はってる場合じゃないと、最後の3分の1はギブアップ。

最後は馬に乗って、上まで連れて行ってもらいました。笑

 

高山病の症状は人それぞれ色々あるらしいですが、

私はその時、激しい頭痛と目がチカチカして視界全体が暗くなる感じで、

まさにもう身体に力が入らない。。

という状況でした。

怖かった。。。

 

ちなみに馬の写真はありません!

もう力が入らず、カメラすら持てなかったのです。

写真を撮る余裕はゼロでした。

 

そしてどうにかこうにかちゃんと5000メートル到達!

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その達成感たるや、ものすごいものがありました。

ここまでの苦労が一気に報われた素晴らしさでした。

この景色も苦労して登ったからこそ、更にキレイに見えたのだと思います。

 

 

登山以外にも、もう一つこのツアーで思い出深いことがありました。

 

基本的に登山は入り口までツアーのグループメンバーみんなで行きますが、

それ以降はバラバラで自分のペースで頂上へ向かいます。

(ガイドさん2人は1番ペース早い人と、遅い人にそれぞれついてくれて、

倒れたりしてないかは気配ってくれています。)

で、頂上で全員集合して写真撮影、という段取りです。

 

ツアーメンバーはバラバラで登りだしましたが、

私ともう1人アルゼンチン人の女の子が、

気づけば完全にペースが一緒で、何故かしばらく横並び。

 

お互い言葉が分からないから会話らしい会話はないのですが、

どちらかが遅れればちょっと待って、

どちらかがしんどそうなら、おいでおいで!ってジェスチャーして。

どちらともなく2人で一緒に黙って粛々と登っていました。

言葉はなくても彼女の存在にどれだけ助けられたことか。。

最後頂上では2人でハグして喜びました。

(あ、彼女は馬には乗ってません。笑)

 

ほかのツアー参加者の人たちも、

困難を一緒に乗り越えると連帯感がでるのか、

下山の時は色々話しかけてくれました。

でもお互いやはり言葉が分からない。笑

 

身振り手振りと、片言の単語のつなぎ合わせで、

なんとかシンプルなコミュニケーションをとる、という感じで

一生懸命、必死で意思疎通を図りながら、でもそんなことも楽しみながら、下山しました。

 

この時が、私の1ヶ月だけしか勉強してない、

超片言スペイン語が最も役に立った瞬間でした。

自分では話せなくても、何となく意味はわかったりするときもあって、ちょっと感動。

 

山を下山した後、みんなでランチをとる、というツアースケジュールだったのですが、

ランチの時は朝の雰囲気とはうって変わって、

みんなが一生懸命私とコミュニケーションをとろうと気を使ってくれたり、

ガイドの人がスペイン語で喋り続けると、

参加者の人たちが「今までのところ彼女に英語で言ってあげて!」と

ガイドさんの話の腰をおってくれたり。

 

それは、もう、ものすごい達成感でした。

私にとっては頂上に登ったのと同じくらいか、それ以上の達成感でした。

完全にアウェーな中でもみんなと少しは仲良くなれた!

 

たかが言葉。

言葉だけが全てのコミュニケーションではない。言葉がなくても心を通わせることはできる。

 

されど言葉。

もっとスペイン語ができていたら、もっと私の世界は広がっていた。悔しい。

 

 

 

山の話に戻します。

 

カラフルな山の頂上ももちろんいいのですが、

そこまでの道のりも素晴らしい景色なのです。

 

日本では絶対見ることが出来ない、

スケールがとてもとても大きな、ちっぽけな私は吸い込まれそうな景色でした。

どこまでも続きそうな雄大な山々と大きな空でした。

私はこの景色を見ることができただけでも来る価値ありました。

本当に気持ちよかった! ※気持ち良かったのは下山中のみ

 

色んな意味で達成感に包まれた1日でした。

 

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苦労を共にしたアルゼンチン人のヴァネッサ。

本当にありがとう!

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さて、最後に次回予告です。

これから、合計5泊もしたクスコに別れを告げて、

次の町、同じくペルーのプーノという町へ行きます。

バスで6時間半かな。

チチカカ湖という有名な湖があり、そこを訪ねることが目的です。

 

移動があることと、次の宿のWi-Fi状況がまだ分からないので、

次回の更新のタイミングが読めませんが、

またのぞいて頂けると嬉しいです。

 

いつも、全然整理されてない文章を読んでくださって

ありがとうございます!